2018年5月23日水曜日

teslore : Azura and the Box 議論の的の本 TES3までのミスティフィケーション技法の成功例

Azura and the Box をSkyrimでも見つけた
モーサル Mothal に隠遁生活を送る魔導師がいる
隠者の名前は Falion Game的にはLevel15しかないが、自分の感覚ではとてつもない魔法使いと思っている部分がありレベル150だぞと本人が主張しても『そうですね』って感じで勝手に尊敬してる(笑)

今回は「本好きトカゲ」を始めたので早めにお邪魔した(魔法買いたいからだけど)
そこでどんな本持ってるかなと見渡すと蔵書は多くないがツボを外さないのもさすがと尊敬の念は深まってしまった。
Azura and the Box を持ってるのだ。

これはネットでよく話題になるTES3初出の本なのだけどドワーフ視点のお話とアルトマー視点、またダンマー視点の解説が付与されてる。
TES3までは神々もデイドラも地上に束縛されたMerやManでは理解を超えた存在だから、その矮小なMotal側の理解は常に間違っているし種族の思い込み(信心)によって役割も特性も違うようにしか理解されていないのだということを踏まえている。ロアに不整合があるのは当たり前で記述する側のスタンスによって異なる。
そこにミスティフィケーションも存在しプレイヤー各々の世界理解が許される設定でTESの情報は提供されてきた。

テキスト量が肥大化を始めるTES4で少し説明的な要素を増やし歴史を確定させて欲しいというTES Loreオタクの欲求に屈服というか書き手の知性のレベルがかなり低下(ワハハハハ、メジャーな作品はバカが多くかかわらないと感性できねーんだよ)してしまったので
通俗化の一途をたどるのであるが

幸いなことにAzura and the BoxはTES3の段階でDwemerとDunmerとAltmerの理解にこんなに違いがあるんですぞーってのを明示してくれているおかげでESOで勝手に確定版を出そうが
「違う違う、おまえがバカだからそう思い込んでるだけ」と言えるようになってる素晴らしい本なのだ。

書いてあることを全部真実だという前提の知ったかぶりさんレベルをきっちり拒否してくれてるところが最高に好き。
さすがAzuraさま









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